2020年・新年あいさつ

明けましておめでとうございます。

さて、本来、人として大切な「助け合い」「支え合い」が、何かおかしな内容で政治に使われている感じがします。国の指導で県政・市政の動きが「自助」「共助」「公助」となり。その中の「自助」「共助」が強まり、一方で「公助」が後退しています。

例えば、防災です。家庭内の対策や避難では「自助」と「共助」の役割が大切でも、その事前防災=国土の保全・森林や河川の管理、高潮・津波の防波堤などは、公的責任のはずです。

また、社会保障についても「新たな支え合い」「地域の助け合い」が強調され、介護保険料や国保保険料も「相互扶助」「共同連帯」だから「滞納は許されない」という風潮になっています。

一方で、自治体にある様々な負担に対しての『減額免除制度』は、住民に周知されていないこともあり実施件数は伸びていないようです。

社会保障・生存権は「国民の権利」として保障されるべきものですが、どうも「国民の責務」の「自己責任」「家族の責任」「近所の支え合い」に向いているようです。

これでは困ります。「働く者・生活者のくらしが最優先される県政を」、「くらしと雇用を守り、生活の底上げを図ります」と約束した初心を忘れずに、安心・安全な社会のセーフティネットを人と人との絆で築き上げていく取組に、さらに努力してまいります。

本年が、皆様にとってより良い年でありますようお祈り申し上げます。

(自治労県本部機関紙の新年挨拶)

暮らしと平和を第一に

昨年4月の県議選では、小田村克彦さん、そして私の当選に向けて組織を挙げて闘っていただき、感謝とお礼を申し上げます。

 県庁玄関ロビーに「祝安倍某・総理在職歴代最長達成」の巨大な横看板が掲げられています。

 安倍政権の前の7年間の国民生活と、今の状況とを比較してみました。年金は、賃金は、物価は、労働環境は、社会保障は・・・いずれも後退し暮らしを圧迫しています。普通の国民で、7年前と比べて、「ゆとりができた」と言える人がいるでしょうか?

 しかし、本当に少数ですが「豊かになった」と言える人々もいるのです。大企業と富裕層は、さらに豊かになり、株からの所得は、この数年間で倍の所得となりました。明らかに格差と貧困が強められました。

 そして今、新元号やオリンピックも政治利用し、悪政の実態から国民の目を巧妙にそらしながら、年金もいのち・健康も防災も「自己責任」の問題として脅かされています。しかも、このままアベ政治を許せば、戦争を始めかねません。

 この危険に抗するのは政治の責任、県本部政治連盟の使命だと肝に銘じ、自治労の仲間のみなさんと共に「暮らしと平和を第一に」頑張ります。

本年もよろしくお願いします。