3.防災・減災対策について

2020.7.1 6月県議会一般質問

3 防災・減災対策について

  1. 河川の堆積土砂撤去と伐木(ばつぼく)について
河川の堆積土砂の撤去と伐木についてです。近年毎年のように、これまで経験したことのないような豪雨により甚大な被害が各地で起こっています。

国では、防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策を平成30年度に決定し県管理河川の堆積土砂撤去や伐木も国の補助を受けて実施できることとなり、県単独事業と併せ、これまで以上の多くの河川において流下能力の向上が図られていくものと理解しています。

もともとある能力を最大限に発揮させるための機能維持の取り組みは、事前の防災・減災対策という観点から、今後も大いに推進していくことが求められます。

しかし、国の3か年緊急対策は、今年度が最終年度となっているところであり、期間終了後も防災・減災対策の取り組みに対する国の支援継続を望むものです。

一方で、総務省において、地方公共団体が単独事業として堆積土砂撤去等を緊急的に実施できるよう新たに緊急浚渫推進事業を地方財政計画に計上し、緊急的な河川等の浚渫経費について地方債の発行を可能とするための特例措置が今年度から創設されています。

先に述べたように、事前に災害に備えるとの視点から、河川の堆積土砂撤去や伐木は、県単独事業の対応になるとしても、この財源的に有利となる事業を活用し、大いに推進する必要があると考えますが、この事業も令和6年度までの5年間の事業となっています。

こうしたことも踏まえ、河川の堆積土砂撤去や伐木に関しての今後の実施にあたっての方針について、伺います。

村岡県知事答弁・・・中嶋議員の御質問のうち、私からは、防災・減災対策に関して、河川の堆積土砂撤去と伐木(ばつぼく)についてのお尋ねにお答えします。

私は、近年、全国で頻発・激甚化している災害から県民の生命・財産を守るためには、河川整備などの防災・減災対策は極めて重要であると考えています。

このため、県では、河川整備計画に基づき、中長期的な視点にたって河川改修やダム整備を進めるとともに、3か年緊急対策の予算を活用し、近年、甚大な浸水被害が発生した島(しま)田(た)川(がわ)などにおいて、短期的に効果を発現する土砂掘削等の河川改修を集中的に実施しています。

さらに、これらの河川改修に併せて、新たに地方財政措置された緊急浚渫推進事業も活用し、治水上支障のある箇所で、河川内の浚渫や立木(りゅうぼく)の伐採(ばっさい)を計画的に実施することにより、治水機能の確保に努めているところです。

私は、県民の暮らしの安心・安全はあらゆることの基本であるとの認識のもと、引き続き、堆積土砂撤去や伐木(ばつぼく)をはじめとする河川整備に必要な予算を確保し、防災・減災対策に取り組んでまいります。

その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。