あおられる「電力危機」

今朝(2020.10.29)の朝日新聞に、「もっともらしい話 不安もつ人に浸透 原発も再生エネも」・・・我が意を得たり\(^o^)/

京都大学大学院・安田 陽 特任教授のインタビュー記事が…(以下に、抜粋して引用)

『電力供給の「危機」が声高に叫ばれ、安定供給を錦の御旗に、政府も原発活用など政策の転換に動く』

「電力逼迫はなぜ起きた…福島沖の地震で火力発電所が損傷して供給量が下がったところに、3月は寒波、6月は猛暑がきて、季節外れの気温で電力消費が急増した。しかもこの時期は、需要がピークになる真冬や真夏を避けて発電所の点検を行うことが多く、すぐに動かせる電源が限られていたという事情もあった」

(原発)再稼働を加速しても、供給不安が出ている今度の冬には間に合わない。その先にも問題解決につながらない可能性がある。原発は一定の出力を保ち続ける電源で、これが増えると、需要に合わせて出力を調整する火力発電所の稼働率が下がってしまう。ますます火力の休廃止が加速することも考えられる

新型(革新)炉も十数年以上、先の話です。推進の理由として脱炭素化も挙げられていますが、これは待ったなしの課題。今ある技術をかき集め、何とかしなければいけないはずなのに、できるかわからないような不確かな技術にかけること自体がリスクです」

「2000年代にも東京電力で供給不安が2回起きました。地震や不祥事で原発が止まったことが原因でした。さらに言えば、大規模集中立地型の電源は、止まると一気に供給力不足に陥るリスクがあることも忘れてはなりません」