2022年3月19日(東京)
戦争準備の軍事力強化に反対する立場で発言します。
大国の指導者の一声で、戦争が現実のものになる。危機感を覚えざるを得ません。
今、山口の米軍岩国基地には、大型岸壁が整備されて、米軍の大型艦船が続々と入港するようになっています。
先月の25日に米海軍のドック型揚陸艦「アシュランド」が初寄港。米軍の発表では(米軍画像サイトDVIDS)、2月3日から7日まで行われた、米海軍、海兵隊、空軍、海上自衛隊の統合演習に参加し、海兵遠征部隊を舟艇で強襲上陸させる役割を担ったという。この海兵遠征部隊は沼津海浜訓練場や東富士演習場で陸上自衛隊の水陸機動団などとの大規模な共同演習を行う予定とされ、これにはMV-22オスプレイやCH-53の他、陸自オスプレイなども参加するとされており、今回のアシュランド入港は、この演習の準備と関係があると軍事専門家はみている。
最近の入港状況は、F35Bを試験運用した海上自衛隊の護衛艦「いずも」、佐世保を母港とする強襲揚陸艦「アメリカ」や動く洋上基地と言われる超大型艦、弾薬補給艦、超高速輸送艦など種類も多彩で初めての寄港が相次いでいる。
ある艦長は、正直に、岩国基地の施設の利用が可能かどうか確認のためである。と発言、今後どんどん使っていくという動きと思われる。
辺野古新基地の工事が進まず、待っていられないので岩国の大型岸壁が狙われている。
岩国には、海兵隊の戦闘機・海軍の艦載機、空自の戦闘機もある。基地は広く、思いやり予算で施設・設備も新しく装備は全て揃っている。何百、何千人の乗員にとっても歓楽街広島に近い。幸い市長も「基地との共存」で好意的。その上、県も補給のための一時寄港であり基地機能の強化とは考えていないとの体たらくでは、米軍がしっかり活用しようと思うのは当然で、いまや岩国基地は極東一の巨大航空基地になっただけでなく、軍港としての運用機能も持った巨大軍事基地と化しています。
また、1月27日午前7時30分頃と8時頃の2回、それぞれ約10分間、岩国基地周辺上空において米海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が、垂直に急上昇、回転しながら急降下、背面飛行、8の字を描くなどの急旋回、海面近くを低空飛行するといった曲技飛行を行った。翌28日、2月1日・3日にも行った。1988年に西ドイツで曲技飛行中の米軍機3機が炎上し、3万人の市民の見物席に墜落する大惨事を起こしている。
この曲技飛行…厚木基地でも、基地開放の際にデモンストレーション飛行が行われていたが基地騒音対策協議会(1県9市)が廃止を求め2002年5月から基地司令官が廃止を発表、以後は、行われなくなっている代物ですが、山口県も岩国市も強く抗議もしきらない情けなさです。
基地北側の騒音測定器では、昨年11月からこの1月の騒音は、基地沖合移設前の水準に戻り、1月の市民の苦情は過去15年間の同月で最多だった、ウクライナ情勢の緊張に米中の対立化、「台湾有事」が叫ばれ訓練が激しくなっているからと専門家は指摘しています。
基地北側の市道沿いの米軍管理地土手300メートルにわたって大量のゴミが露出しているが、地位協定第4条で米側に原状回復義務はないという問題も起きています。
かって、空母艦載機部隊移転の是非を問う住民投票では圧倒的多数で反対の民意が示されたのだが、昨日の金曜日県議会最終日で、国から県への基地交付金で69億超の宣撫工作的な事業予算が可決されるような状況下で、我々だけの闘いでは厳しい。
さらに、宇宙をも戦場にする宇宙状況監視レーダーの建設が、我々の反対運動に委細構わず進められている。これは府中基地の第一宇宙作戦隊が運用管理するとされアメリカ宇宙軍に繋がっています。また、空自防府北基地には電子戦争を担うとされる第二宇宙作戦隊を配備することも発表されています。
こうした山口の状況を報告し、現地の我々が頑張らねばならぬと自覚しながらも、全国連合、全国の仲間のご支援をお願いします。