ヒバクシャ国際署名を!

11月定例県議会12月4日

ローマ教皇フランシスコが来日中の11月25日、東日本大震災の被災者と面会した。核兵器廃絶を訴える教皇は、核の平和利用にも「大きな危険性」が伴うと警鐘を鳴らしてきた。

福島第一原発事故に触れ、日本のカトリック司教団が原発廃止を唱えていることを紹介し、「私たちは次世代にどんな世界を残すか省みることが大事だ」と述べた。

教皇は「将来のエネルギー源に関し勇気ある重大な決断をすること」が環境問題に対処する第一歩になるとも指摘し、間接的に「脱原発」への転換を促した。

また、離日する教皇特別機内で記者会見し、被爆地の広島、長崎の訪問を機に、カトリックの教理に「核兵器の所有と使用は倫理違反」と明記する方針を明らかにした。

さらに、原子力発電についても言及。「個人的な考え」としながらも、「安全が保障されない限り、核エネルギーは使うべきではない」と述べ、原子力エネルギー政策の見直しを全世界に訴えた。と報じられています。

そこで、このローマ教皇の来日とメッセージを絶好の機会ととらえられ「ヒバクシャ国際署名」に署名される考えは無いか、改めて知事に伺います。

ちなみに、広島県、長崎県、島根県、鳥取県など、すでに20府県知事が署名されているわけですので、是非にも、知事の主体的なお考えをお聞かせください。

村岡県知事答弁

中嶋議員の御質問のうち、私からは、「ヒバクシャ国際署名」についてのお尋ねにお答えします。

政府は、核兵器禁止条約に参加せず、核兵器の廃絶に向けて、核兵器国と非核兵器国の協力の下に現実的・実践的な取組を行うこととしています。

私は、核兵器の廃絶自体は、これを強く願っているところですが、核兵器のない世界に向かっていくための手法については、国において、しっかり検討して進めていただきたいと考えています。

このため、私は、そうした国の取組を尊重する立場に立って、現時点では署名を考えていません。

コメント・・・安倍政権に忖度し、自分の考えを表明しない。まるで政府の出先機関の長のようだ。