米軍岩国基地への機能強化に反対!

2022.6.15一般質問

公表された「岩国基地周辺における令和3年度の航空機騒音の状況」によると、

艦載機移駐後との比較では、

・ 前年度と比べ、29地点中28地点でW値が増加した。

・ 平成30年度以降、連続して増加したのは6地点で、飛行ルート近辺の基地の北東側、北西側で増加した。

・ 平成30年度以降において、29地点中20地点で令和3年度が最大値となった。

艦載機移駐開始前との比較では、

・ 約9割の測定地点(22地点中20地点)でW値が増加しており、中でも基地北西側、基地近辺の西側、飛行ルート近辺の北東側で増加した。と、発表されています。

そして、先週8日の夜間には、広島市中心部の上空を米軍戦闘機とみられる複数の航空機が通過する様子が市民に目撃され、「恐ろしい、市街地の上を飛ぶのは、異常だとしか思えない。」と憤った。広島県の市民団体は「米空軍のステルス戦闘機F35A18機の岩国基地飛来以降、騒音が増えている」と報道されています。

 これらのことから、米軍岩国基地の機能は、港湾への相次ぐ米艦などの寄港と相まって確実に強化されているのではないか、見解を改めてお聞かせください。

総務部理事の答弁…

米軍岩国基地について、機能が確実に強化されているのではないかとのお尋ねにお答えします。

県では、基地問題に対する基本姿勢において、新たな部隊の移駐等の「基地機能の変更」が行われる場合には、航空機騒音や安全性等の面で基地周辺住民の生活環境が現状より悪化するかどうかを判断基準として対応しているところです。

F-35Aなどの外来機の飛来や港湾への艦船の寄港については、いずれも一時的な運用であり、「基地機能の変更」には当たらないと考えています。

 また、基地の軍事的な機能に関する問題は、地方自治体として、権限や知見を有しておらず、これを判断することはできないものです。

再質問…昨晩、夕食時にテレビを見ていましたところ、岩国市議会で岩国市長の議会答弁がありました。その中で、まさに、地元の負担と国防への協力に見合うだけの交付金の増額を求めているということでありました。県と市は、この間、この問題につきましては、一心同体で対応されてきたと思っておりますけれども、県も同じような認識であるのか、お尋ねしたいと思います。

総務部理事答弁…昨日の岩国市議会のやり取りですけれども、報道等で承知している限りでは、岩国市長が5月31日、岸防衛大臣の方に要望したのは、特定防衛施設周辺整備調整交付金、いわゆる9条交付金というものというふうに認識をしております。

 県と市、県と市町の各基地議連の皆様方と国の方に一体となって要望してまいりましたのは、再編に伴う県と市町の交付金であって、これとは別のものというふうに認識しております。